家事育児の見える化
カジイクジノミエルカ
コラム
2017年12月28日
前回の応用編でもお伝えした「明確に伝える」ということ。特に、家事育児に関しては、しっかりと“見える化”することで分担がしやすくなります。
そもそも。家事を主で行うことの多い女性に比べて、ほとんどしない男性は目に見える部分しか把握できていません。 過去のコラムで料理での例えを書きましたが、気づいていないことは多くあります。
家庭内での状況を知ってもらうためにも、一度、夫婦一緒に、お互いが担っている役割を全て書き出してみましょう。
朝起きてから(空気を入れ替える、朝ご飯を用意する、食器を洗うなど…)、夕方~夜寝るまで(買い物、洗濯物を取り込む、たたむ、絵本読み聞かせなど…)、休日や不定期(部屋全体の掃除、洗濯洗剤の購入、子どもの習い事付き添いなど…)と、できるだけ細分化して作業の最小単位(タスク)を書き出すことをお勧めします。
2人ですることで、パートナーにとっても家事育児を自分ごととしてとらえるための第一歩にもなります。
また、これらは、分担することだけが目的ではなく、洗濯物をたたまないなど「やめる」、食洗器の導入や家事代行など「道具/お金に頼る」、子どもにさせる・祖父母に相談するなど「第3者に頼る」といった、作業の整理にもつながります。
子供の成長やお互いの仕事により、状況は変わりますので、定期的に行ってみてくださいね。
イラスト 今村 有里
森島 孝 2児の父親。NPO法人ファザーリング・ジャパン九州理事、NPO法人ママワーク研究所理事。男性の育児・家事参画サポートや、育児期女性の緩やかな社会復帰推進に寄与する事業に携わる。 ・NPO法人ファザーリング・ジャパン九州 http://fjq.jp/ ・NPO法人ママワーク研究所 http://www.mamawork.net/ |