手伝おうか?
てつだおうか
コラム
2017年6月6日
夫が妻に言ってしまうNGワードに、育児・家事を『手伝おうか?』があります。妻としては「私がやるのが前提なんだよね…。自分も一緒にやるものという気持ちでやって欲しい」ところ。また、掃除をしたり、お皿を洗ったりすると、いちいち報告してくるパートナー。たまに料理をしたり子どもをお風呂に入れただけで「俺って育児や家事に協力的だよね」って言われたりしてモヤモヤしたことありませんか?
それらは決して悪気があって言っているわけではなく、本当に「育児・家事をやっている」と思っているからなんです。
普段、あまりやらない男性は、【実行】しただけで「やっている」と考えます。しかし、本来は、【準備】や【後処理】までをやらないと、育児・家事をしたとはいえません。
料理を例にとっていうと、献立を考え買い物に行く【準備】に始まり、調理をする【実行】、そして片付けをする【後処理】の一連の流れをこなしてこそ、料理をしているといえます。しかし、普段やらない男性は調理をしただけで「オレは料理をしている」と言ってしまいがち。ですので、「アナタはやっていない!」と責めるのではなく、それぞれの育児・家事のタスクに対して、細かく、どんな作業があるのかを教えてあげてください。そうすることで、夫は、妻の普段の大変さを知り、そこから思いやりが生まれ、どんどん戦力になっていきますよ。
イラスト 今村 有里
森島 孝 2児の父親。NPO法人ファザーリング・ジャパン九州理事、NPO法人ママワーク研究所理事。男性の育児・家事参画サポートや、育児期女性の緩やかな社会復帰推進に寄与する事業に携わる。 ・NPO法人ファザーリング・ジャパン九州 http://fjq.jp/ ・NPO法人ママワーク研究所 http://www.mamawork.net/ |