佐賀県と北海道との子ども交流事業
さがけんとほっかいどうとのこどもこうりゅうじぎょう
子育て情報
2019年1月30日
2018年夏、明治維新150年・北海道命名150年の節目を迎えたことを記念して、佐賀県と縁のある北海道の子どもたちが交流事業を行いました。
佐賀県と北海道の縁とは、明治の初め佐賀藩士「島義勇」が、北極星を旗印とし、北海道に世界一の都をつくろうと都市計画を行い、札幌市の基礎をつくったことです。 当時の札幌は、民家もまばらな広い荒野だったそうです。それから150年、島義勇が情熱を傾けた大地は、豪雪地では世界に類を見ない、200万都市目前のきらびやかな都に成長しました。冬、雪に包まれた世界に逞しく輝く街の様子は本当に奇跡のようです。
佐賀県では、次代を担う子どもたちに島義勇が夢を描いた大地・北海道を実際に見て体験して、その志を未来へ繋いでいってほしい。そして佐賀と北海道の交流の輪をつないでいってほしい。との思いで、島義勇ゆかりの場所や、碁盤の目のように整備された札幌市街の街並みを実際に巡るとともに、都市計画の基礎を教わり、佐賀県と北海道の子どもたちが協力して、人気のゲームソフト「マインクラフト」のバーチャル世界に未来の理想の街をつくる2泊3日の合同合宿『未来の街づくりプロジェクトin北海道』をおこないました。
「マインクラフト」はブロックを自由に配置して、建物をつくったり、冒険したりするゲームソフトでプログラミング教育等にも活用され、教育の分野でも注目されています。
最初は、緊張気味だった子どもたちも3日間、一緒にごはんを食べ、お風呂に入り、大きな部屋で眠って、すぐに仲良くなりました。(交流し過ぎて、寝不足の子もいましたが…)「マインクラフト」初体験の子もいました。ケンカもしました。でも協力して、講師の先生も驚くような素敵な街を完成することができました。
この事業を通して「島義勇の志を学ぶ」「佐賀と北海道の子どもたちが交流を深める」ということが十分にできたことはもちろんですが、参加してくれた子どもたちが「自分の考えを伝えることができた」そして「友達と協力するとすごいことができる!」と感じてくれたことはとても素晴らしかったと感じています。
これからの時代、「自分で考えること。」「自分の考えを伝えること。」そして「チームでよりよいものを作り上げていくこと。」は、とても重要になっていきます。
この夏の体験が、子どもたちの未来を照らす北極星(道しるべ)になって、10年後20年後、志を胸にイキイキと目を輝かせ地域で活躍してくれることを、そして多くの人と交流の輪を広げていってくれることを願っています。
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