自然体験「ほくざん山がきくらぶ」レポート
しぜんたいけん「ほくざんやまがきくらぶ」
子育て情報
2017年3月16日
佐賀県では佐賀の恵まれた環境の中で、いろいろな体験を通して子どもたちに様々な力を伸ばして欲しいとの思いで、4つの体験事業(仕事体験、自然体験、スポーツ体験、コミュニケーション体験)を1つにまとめた「骨太な子どもに育てtaiken(たいけん)プログラム」を実施しています。そのプログラムの1つ、自然体験の活動内容をご紹介します。
この事業では自然体験活動を行っている団体などを支援しており、今回はその団体の一つ、「ほくざん山がきくらぶ」の取材に行ってきました。「ほくざん山がきくらぶ」では毎月一回、北山少年自然の家で自然体験活動を行っています。12月11日(日)、参加しているのは、就学前の年中さんから小学校3年生までの子どもたち。放課後の遊び感覚で、虫取りや木の実探し、木登りや川遊びなど、季節を感じながらさまざまな自然体験をしています。この日は、おやつにピッタリのホカホカの焼きいもづくりで、子どもたちのテンションもいつもより高めです。
「焼きいもに必要なものって何だと思う?」という先生の質問にも元気よく手を上げて、「落ち葉」、「アルミホイル」、「新聞」、「マッチ」と答える子どもたち。
落ち葉を集める前に、まずは芋の準備です。水洗いして泥を落としたら、新聞紙を巻いてたっぷりの水で濡らし、最後にアルミホイルで巻きます。よく見ると、きっちり丁寧に巻いている子もいれば、隙間から芋が見えそうなくらい大胆に巻いている子も。同じ作業でも、子どもたちの個性が輝いています。
子どもたちにかかれば、落ち葉集めだって楽しい遊びに早変わり。一輪車を上手に使って、黙々と集める子もいれば、両手いっぱいの落ち葉を思いっきり上に投げて"落ち葉シャワー"を楽しんだり、落ち葉の山に埋もれてみたり。ついには、落ち葉の山にダイブする子どもたちも!目的に向かいながらも、わくわく、どきどきのあそびモードへ、目の前にあるもので遊び方を工夫していくのが自然体験の面白さです。
焼きいもを焼いている間、冬イチゴを採りにいく子どもたち。甘酸っぱくて美味しいことを知っているので、採って持ち帰るというよりも、ほとんどが口に運ばれていきます。
さあ、待ちに待った焼きいもの出来上がり!お友だちと仲良く半分こしながら食べました。ホクホクと上手に焼けたものもあれば、ちょっぴりかたさが残っているものも…。みんなで一緒に食べた焼きいもの味は、とっても美味しかったし、忘れられない思い出の味になりました。
子どもたちにとって月の一度の「ほくざん山がきくらぶ」は、野山をかけめぐりながら、思いっきり遊べるとっておきの時間。自然の中での活動を通して、子どもたちの五感は心地よく刺激され、体験や経験を重ねることで、心と身体が気持ちよく成長するきっかけにもなります。なにより、自由な発想で自然の中でのびのびと遊べる子どもたちは、たくましく生きる力を育んでいるといえるでしょう。
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