SEMINAR report SAGA末来デザインセミナー

SEMINAR report SAGA末来デザインセミナー

―少し遠い将来も考えていきたい―

  • 令和4年1月24日(火)に鳥栖工業高等学校でライフデザインセミナーを開催しました。
    今回のセミナーに参加されたのは、1、2年生の約360名です。

    セミナーでは、ライフデザインに関する講義や、仕事や結婚、子育て等さまざまな経験をされているゲストに体験談を話してもらい、参加者自らがライフデザインについて考える機会としていただきました。

    ゲスト:川口俊弘さん
    鳥栖工業卒業後、専門学校へ進学。卒業後は、佐賀トヨペット株式会社へ入社。
    プライベートでは、マイホームを持ち、現在1児の父で育児奮闘中。

  • 本日の先輩ゲスト
    鳥栖工業高校出身 佐賀トヨペット勤務 川口 俊弘さん

ライフデザインデータについて

ライフデザインに関する講義では、「仕事」「結婚」などに関して、統計データをもとに佐賀県の傾向について解説がありました。参加した学生からは、「佐賀県は他と比べて初婚年齢が若くて印象に残った」「通勤にかかる時間が短く、プライベートの時間が確保しやすい」などの声がありました。

「地元」「ワークライフバランス」「車」を大切に人生を選択

ゲストトークでは、ゲストのキャリアやその選択をした背景などをお話しいただきました。参加した学生からは、「これまで就職や進学など近い将来しか考えていなかったけど、少し遠い将来も考えていきたい」「色々なことにチャレンジし、目標を持って日々の生活を送りたい」「仕事だけじゃなく生活の面でもどうしたいか今後もしっかり考えて過ごそうと思う。」などの感想がありました。

  • 東さん:「これからの未来」について、考えていくためのヒントを、先輩ゲスト川口さんと一緒に考えてみましょう!

    今回は、1年生、2年生にご参加いただいていますが、「なりたい未来の自分」は描けていますか?
    なかなか先の未来まで考えるのは難しいかもしれませんが、SAGA未来デザインノートの項目を埋めていきながら、自分の未来について、考えてみましょう。

    まだ考えたこともなかったなと思った項目については、先輩ゲスト川口さんの人生を振り返りながら、どういう選択をしてきたのか、ヒントをみつけていただきたいと思います。

    川口さん:今年で36歳、吉野ケ里町出身、鳥栖工業高等学校の機械科で3年間学びました。

    高校を卒業してからは、就職ではなく、進学の道をとりました。
    車の整備士の国家資格を取るため、専門学校に行くことにしました。

    その後、今の会社に15年勤めています。

    15年間で、結婚、子育て、マイホームなど、ライフイベントも過ごしてきました。
    今日はそのお話もしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

  • どんな高校生活を過ごしていましたか?

    川口さん:まずは学生時代について、もともとサッカーをしていましたが、高校ではラグビー部にはいりました。
    この写真は、九州のブロック国体の佐賀県代表として試合に出たときのものです。
    このころは、勉強よりも部活に力を入れていましたね。

    高校時代の同級生とは、今も連絡をとりあっています。
    2人ほど、関連会社に勤めている友人もいるので、取引先としての交流も続いています。

    学生時代に学んだことは?

    川口さん:高校で学んだことは、「しっかりと人の話をきくこと」「礼儀」だと思います。
    今日もこの場所に来るまで、朝、校門で挨拶してくれた方もいらっしゃいましたね。
    社会人として基本的なところは、今のうちから取り組んでいってほしいなと思います。

    どうして進学することに決めたのでしょうか?

    川口さん:将来、工場で働くことを考えたとき、同じ道を通って会社に通い、同じ作業を業務として行って、同じ道を通って家に帰る…、これを何十年も続けていくことが、自分には向いていないなと感じたことがきっかけです。
    車が好きだったこともあり、その関係で仕事を見つけたいなと思って調べるようになりました。そこで、どこに行っても仕事ができるようになりたい、ということから、「手に職をつけたい」と思うようになったんです。これが2年生のおわりだったと思います。

    学校はどうやって選びましたか?

    川口さん:学校選びは、「自宅から通える」ことを基準に考えました。
    高校の友達が周りにいる環境がいいなと思いました。

    東さん:車と、進学と、友達…、進路選択で大切にしてきたんですね。

  • 川口さん:これは結婚式の写真なのですが、写っているのは今でもつながりのある同級生の仲間です。
    学校を卒業したあとも、働きはじめてからも、毎年欠かさずみんなで集まっていましたね。

    一生付き合っていく友達だと思っています。強い絆でつながっているなと思います。

  • お仕事はどうですか?

    川口さん:この写真は、車から不具合があるエンジンをおろして、1つの部品まですべてバラしてからくみ上げて、無事に動くか確認をしているところです。

    専門学校に行ってみて、どうでしたか?

    川口さん:自分自身に明確な目標があったので、勉強は苦ではなかったです。やる気はとても大切ですね。
    高校時代は、勉強したことがなにに繋がるのかがわからなかったのですが、仕事を始めて、資格をとることでお給料に繋がるということがわかるようになりました。

    東さん:「お金を稼ぐ」なかで「やりたい暮らし」をイメージすることができる、というのはありますよね。

    九州エリアでもいろんなお仕事があったと思いますが、今の会社を選んだ理由を教えてください。

    川口さん:やっぱり、友達と離れたくない、という気持ちが強かったですね。 地元から出る選択肢がなかったです。

    働く前と、働いてみて、どう変わりましたか?

    川口さん:「整備」という仕事にきつい印象がありましたが、実際に働いてみるとそんなこともなかったように思います。
    社内の人間関係もよく、楽しく働くことができています。

    家族との生活、暮らしはどうですか?

    川口さん:今度小学生になる娘がひとりいます。佐賀での暮らしは、気に入っています。
    すこし足をのばせば、大きな公園があるのもいいですね。
    会社と家が離れているので通勤時間は長めですが、その日の仕事内容や、帰宅時は振り返りながら、自分ひとりの時間として活用できているように思います。

    「いくつぐらいで、なにをする」ということを、ご自身で考えていたことはありますか?

    川口さん:仕事でなにを重視するのか、を考えていたように思います。続けていくことが大切だと思うので、働きやすい環境やバランスを大切にしていたように思います。

    結婚や、子育てについても、イメージしていたことはありますか?

    川口さん:23歳で結婚しましたが、実はもっと早くしたかったんですよ。子どもも6歳になりますが、本当はもっと早く子育てをしてみたかったです。「若いお父さん」に憧れがありました。

    東さん:なにか、影響を受けたことがあったのでしょうか?

    川口さん:私の両親も、23歳のときに生んでいるので、それが影響しているかもしれませんね。

  • お住まいについては、どうですか?

    川口さん:マンション暮らしは考えていなかったですね。一軒家の庭付きで、愛犬を自由に遊ばせたいなという夢があったので、お庭にドッグランをつくって遊ばせたりしています。

    東さん:なにかを選択していくこと、「早めに結婚したい」という思いがあると、それまでに仕事をしたり、ワークライフバランスをとっておく必要があるな…とか、次第に決まっていきそうな気はしますね。

    川口さん:将来について考えたとき、ただ漠然としている方は多いと思います。今回は鳥栖工業高校でのお話ということで、いろんな資格をとることができると思います。いざ選択をするときに、資格があると、道が広がっていくかなと自分の体験からも思っています。

    東さん:工業高校ならではのチャレンジができる環境にありますね。
    これからの道を選択していくときに、まわりに相談してみてもよいと思います。

    東さん:改めて、母校に戻ってきて後輩の皆さんにお話をしてきましたが、いかがでしたか?

    川口さん:皆さん、学校での勉強が苦手な方もいるかもしれませんが、職種によっては毎日が勉強で、それが苦じゃなくなります。きついかもしれませんが、今勉強を頑張ることで、将来に繋がっていくはずです。

    先生のお話もききながら頑張っていくことで、選択肢も広がっていくと思いますので、頑張ってくださいね。

  • 今の気持ちを記入してみましょう

    今の気持ちを記入してみましょう

  • ライフデザインシートをダウンロード