SEMINAR report SAGA末来デザインセミナー

SEMINAR report SAGA末来デザインセミナー

―決断は直感も大切に―

  • 令和6年2月19日(月)SAGAライフデザインセミナーを開催しました。

    セミナーでは、結婚や子育てなどこれからの人生で迎えるライフイベントなど様々な経験をされている先輩ゲストに体験談をお話いただき、参加者自らがライフデザインについて考える機会としていただきました。

    ゲスト:真子 歩都さん
    地方独立行政法人佐賀県医療センター好生館 所属。
    1995年佐賀県小城市生まれ、小城市育ち。
    2017年から佐賀県医療センター好生館の事務員として勤務し、現在はInstagramやYouTubeなどを活用しながら病院の情報や活動を発信している。
    2021年に第1子、2023年に第2子が生まれ、子育てと仕事の日々を送る。第2子が生まれた時には、2か月の育児休業を取得し、子育てに専念。休日は、公園で散歩したり、お出かけをして家族と過ごしている。

    <真子さんを表すキーワード>
    #佐賀県出身 #2児の父 #地元で子育て #育休
    #地域医療を支えるお仕事 #広報担当

  • 真子 歩都さん

    本日の先輩ゲスト
    真子 歩都さん

  • 東さん――今回のセミナーでは、比較的皆さんと近い年齢の先輩ゲストをお迎えしています。
    先輩ゲストの経験をお聞きしながら、これから皆さんが過ごしていく人生について、自分に置き換えながら考えていければと思います。
    結婚、出産、子育て、これからどんな仕事をしていくのかなど、ライフデザインを考えていく上でのヒントになればと思います。

    真子さん――これまでの人生の中でターニングポイントになった出来事で年表をつくってみましたので、辿りながらお話ができればと思います。

    1995年5月に生まれました。3,800gで生まれ、活発な子どもだったと親からも聞いています。9歳のころにサッカーを始めました。それ以前も兄のクラブ活動についていったり、友人と遊んだりもしていたのですが、このころ、本格的にスタートしました。小学校では、佐賀県でベスト4まで進みました。

    出身は小城なので、地元の中学校に進学。ここでもサッカーを続けていたのですが、九州大会で左手首を骨折し、初めて救急車に乗る経験をしました。
    15歳、中学校では生徒会長もしていたのですが、この骨折した姿で全校生徒の前でお話をしたりしました。

    高校も、地元の小城高校に進学。もちろんサッカーも継続しました。また救急車のマークがありますが、サッカーの試合中に左手首を粉砕骨折、そのまま救急車に運ばれました。2回目の同じ位置での骨折ということでしたが、無事に復帰し、高校でも3年間、サッカーを続けました。

  • 真子さん――高校卒業後は、専門学校に進学。高校は進学校だったので専門学校への進学は珍しかったかもしれませんが、早めに働きたいという気持ちがあったことが理由です。専門学校卒後、好生館の事務職員として仕事をはじめました。

    感染症の対応や窓口業務、職員からの問合せ対応などの業務を担当していました。このころ、お付き合いをしていた妻と入籍、地元に家を建て、今もそこで生活をしています。

    2021年、長男が誕生。出産時には、なかなか出てこず、誘発を行ったり、子どもの心音が下がったこともあり、帝王切開での出産となりました。一度、妻の入院のために病院へ送り、仕事に戻り、また病院へ行き、すこし慌ただしい時期もありましたが、無事に長男が生まれてきれくれたときには、本当に感動しました。26歳のときの出来事です。

    ちょうどそのころ、広報課に異動となりました。病院のことを色んな方に知っていただけるように、色んな広報活動に取り組んでいます。

    2023年9月、長女が誕生。このとき、育児休業を取得しました。子どもたちを自宅でみていること、妻は2回目の帝王切開ということもあり、育休をとることに決めました。

    広報課のお仕事についてですが、病院の季刊誌を作成したり、サガテレビで番組をつくってみたり、新たなことにもチャレンジしています。
    病院食コンテストではグランプリを受賞することもできました。100%佐賀県の食材でつくったメニューもあり、美味しい病院食のPRなども業務として担当しています。
    ほかにも、いろんな病気のことを知っていただくためにYouTubeチャンネルを開設したりなど、マーケティング係として広報のお仕事をしています。

  • 今の職場に入るきっかけはなんだったのでしょうか?

    東さん――今日は、人生の中で、いつ、どんなことがあったのか、ターニングポイントをまとめていただいていますが、ライフデザインを考える上でこれも1つのヒントになりそうだなと思いました。

    東さん――好生館に入られたのは、救急車で運ばれた経験となにか関係があったりするのでしょうか?

    真子さん――救急車には人生で2度運ばれていますが、どちらも好生館とは別の病院でしたので、たまたまですね。ただ、1度骨折した左手首と同じ場所を2度目で粉砕骨折していることもあり、作業や動ききが多い仕事は難しいこともあり、事務職を選択したということはあります。

    仕事を選択する上での基準はなんだったのでしょうか?

    東さん――医療業界との繋がりはどこからだったのかなと気になり、聞いてみました。今のお仕事を選ぶプロセスはどこからイメージされたのでしょうか?

    真子さん――病院の方との接触は無かったのですが、専門学校へ進学したことで事務職を探していた時に見つかったお仕事でした。

  • 東さん――中学から高校、高校から大学、専門学校、就職など選択があると思うのですが、その時に迷って選ぶタイプなのか、ひらめいたら進むタイプなのか、どちらでしたか?

    真子さん――ひらめいたら向かっていくタイプかもしれません。あまり考えこむことは少なかったです。

    東さん――先のことを考えて着実に決定していくというよりは、そのタイミングにあわせて判断してきたんですね。サッカーをされていたということで、からだを動かす仕事にも興味があったのかなと思ったりしましたが、仕事の選択ではどんなことを考えていましたか?

    真子さん――学生時代のアルバイトもガソリンスタンドや動き回る仕事が多かったですが、席について考えたりする作業も好きだったので、事務職を選びました。

  • 働き始めて6年目、実際に勤めてみていかがでしたか?

    真子さん――すごく楽しいです。総務課にいたときは新型コロナウイルスも重なり、感染症の担当をしていたこともあり、呼び出しや対応にあたっていました。今の広報課では、好生館のことを県民の皆さんに知っていただくために、考える時間が楽しいです。

    東さん――どんな働き方をされてるのか、聞いてみたいです。

    真子さん――朝3~4時くらいに一度起きて、娘にミルクをあげて、少し寝て、また6時半ごろ、息子と一緒に起きています。8時から17時すぎまで仕事し、帰宅後は、子どもたちと遊びながら家事をして、一緒にご飯とお風呂をすませ、ふたりを寝かしつける、という流れです。子どもたちが寝たあとも家事をしたりしています。週末は、子どもたちのお昼寝タイムで自分の好きなことをしたりしています。

    東さん――週末はお子さんと過ごすことが多いですか?

    真子さん――そうですね。子どもたちと遊ぶときは、いつも全力です。

    仕事と育児の両立についても聞いてみたいです。

    東さん――結婚、そしてお子さんができて、明け方すこし早めに起きたり、出勤前も子どもたちの準備をしながらで忙しい時もあるかもしれませんが、仕事と育児の両立の面ではいかがですか?

    真子さん――僕が育児中ということを職場の皆さんにも理解いただいて、早めに帰れるような環境ではあるかなと思います。

    東さん――時期や業務内容にもよるのかもしれませんが、職場の理解があるというのは子育て中の方にとっては嬉しいですよね。育休をとられたということですが、いかがでしたか?

  • 真子さん――とりやすかったり、難しかったりする部署もあるかもしれません。積極的にとっていった方がまわりや上司にとってもいいことだと思いました。男性も育休を取得することがニュートラルな世の中になっていくことで、人の配置や働きやすさについても考えるきっかけになると思います。

    東さん――自分だけで決めることではなかったりもするので、パートナーと話すことも大切ですよね。保育園には通わずに自宅で子どもたちをみていることや、育休をとることなど、夫婦でどんな風にバランスをとっているのか、話し合ったことなどはありますか?

    真子さん――基本的に、平日は妻が子どもたちを見てくれているので、夜や休日、朝方は自分がみるように意識をしています。料理などもできたらなと思っています。

    東さん――自分がいない時間、家族がみてくれているからこそ、関われる時間で積極的に動いていくことは大切ですよね。役割分担をしっかりすることで協力していくこともポイントかもしれないですね。

  • 結婚のタイミングについてはいかがでしたか?

    東さん――22歳でご結婚されたということですが、同級生や身近な方たちと比べてどうでしたか?

    真子さん――同世代の中では早かったのかなと思います。27歳くらいになって、周りでも結婚をする友人が増えてきたかなと感じます。

    東さん――データとしては平均として30歳くらいでの結婚が多いみたいですが、ご自身の中でのイメージはどうでしたか?

    真子さん――当時はあまり自分が結婚するイメージを持っていなかったのですが、22歳になる前に妻とお付き合いをはじめ、一緒に過ごすなかで「これからも一緒にいるんだろうな」と感じていったかなと思います。

    東さん――はやめに結婚したいという気持ちはあったのでしょうか?

    真子さん――そうですね、結婚ははやめに、家も子どももほしいなと思っていました。子どもが大きくなったら一緒にサッカーがしたいという夢がありました。

    東さん――パートナーの方はどのようにイメージされていましたか?

    真子さん――結婚をはやめにしたいという希望はなかったかと思いますが、子どもははやめで、家族にも会わせたいという気持ちがありました。

    東さん――お互いがどのタイミングで結婚したいかというのはライフデザインのポイントにもなりそうですね。

  • 結婚してよかったなと思うことはありますか?

    真子さん――子どもたちがいると、家庭が明るくていいなと思います。話す相手がいたり、子どもたちがいるとにぎやかで楽しいです。

    東さん――数年後のこと、なにか考えていることがあったりしますか?

    真子さん――子どもがサッカーを選んでくれたら1番嬉しいなと思いますが、どのスポーツを選んだとしても、全力で応援したいなと思っています。この先、家族みんなで一緒にお出かけ、遠出をしたりするのも楽しみです。

    東さん――学生時代から働くまでの考え方や選択の方法、お仕事をする中でのライフスタイル、出会いや結婚、お子さんの誕生、家の購入など、いろいろなお話を聞かせていただきました。ライフイベントのイメージや日常の暮らし方など、自分に置き換えて考えてみるのも、良いきっかけになるかもしれません。

  • 東さん――今回のライフデザインセミナー、キーワードとして、結婚、出産、子育て、お金、仕事、人間関係など、広いテーマでお話ができたかなと思います。不安に感じていることや、理想の暮らしに向かうためにはどう進むべきか、考えるきかっけやポイントがみつかるといいなと思います。
    今を楽しむことも大切ですし、将来を見据えて、今、なにかアクションを起こしてみることがあってもいいですね。

    真子さん――自分の人生を振り返る機会をいただいて、改めて自分の人生設計について考えるきっかけにもなりました。また同世代の皆さんが考えていることも聞くことができてよかったです。今日は、ありがとうございました。

SEMINAR report SAGA末来デザインセミナー

SEMINAR report SAGA末来デザインセミナー

  • 先輩ゲストのみなさんにはライフデザインセミナーで佐賀での働き方や子育てについて、たっぷりお話し頂きましたが、もう少しだけインタビューさせていただきました。

    先輩ゲスト:真子 歩都さん

  • 真子 歩都さん
  • 質問1.

    第二子が誕生された際には育休を2ヶ月取得されました。経験されたことで新たに気づいたことや想いはありますか?

    真子さん――育休を取得した日から、雨でない限り長男(第1子)と公園や駅まで散歩していたので育休最終日には、寂しい気持ちになって延長したい気持ちでいっぱいでした。
    また、長男(第1子)が2歳になる頃であったので、少しずつゆっくりとできることが増えてきている時期でした。長女(第2子)である新生児は、「今日の成長」をオンタイムで見ることができ、育休を取得してよかったと感じました。

    ――以前に比べ男性の育休を推奨されている企業が増えてきてはいますが、実際に取得される方はまだまだ少ないイメージです。真子さんのように職場の理解とご本人の勇気でより多くの男性が積極的に育休取得できる環境が整うと、お子さんの成長をご夫婦で共有時間できる時間が増えて素敵ですよね!

  • 真子 歩都さん
  • 質問2.

    平日は奥様、休日は真子さんが積極的にお子さんの面倒をみられているとの事で、ご夫婦で役割分担をしっかりされている印象ですが、周りのサポートや実際に活用されて良かった・便利だった国や地域の制度や支援はありますか?

    真子さん――おじいちゃん、おばあちゃんや周りの家族のみんなには、距離も近いこともあって、とてもサポートしていただいています。

    ――ご実家が近いと心強いですよね!おじいちゃん、おばあちゃんとしてもお孫さんに頻繁に会えることは嬉しいんじゃないでしょうか。

    真子さん――そうですね。ただ、子どもが2人目となると費用もその分かかってくるので、その点では大変だと感じることもありますね。

  • 真子 歩都さん
  • ――経済的な面での負担はどうしても直面する問題ですよね。長期的なスパンで計画を立てて、対策をしていたとしてもその通りに進むとは限りませんが、たまにこれからの未来をイメージしてみる、情報収集をする時間は必要かもしれませんね。

    真子さん――そんな中でも、県内のイベント情報を入手して、家族で参加でき、その点は「良かった」と感じました。

    ――お子さんがいらっしゃると、ご夫婦でお出かけするのとはまた違うイベントや場所で新しい発見がありそうですね!

  • 真子 歩都さん
  • 質問3.

    一軒家を建てられたとの事でしたが、これからも佐賀で生活をすることに迷いはなかったですか?

    真子さん――慣れ親しんだ土地や人で生活する方が、のびのびと家族で過ごせると思い、迷いはなかったです。

    ――たしかに、子育てをしていると色んなハプニングもあるかと思いますが周りにサポートしてもらえる人がいると心に余裕を持って過ごせますね。

  • 真子 歩都さん
  • 質問4.

    これからのライフデザインを考える皆さんに一言お願いします!

    真子さん――「いつかその時が来る」と待ち続けるよりも「その時その瞬間を実現しよう」、とする時の方が自分の人生においては楽しい時間でした。これまでの価値観や既成概念にとらわれずライフデザインを考えてみることで、次の1歩を踏み出すきっかけとなってくれたら幸いです。

  • 真子 歩都さん
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