SAGA未来デザインとは?
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佐賀県では、若年世代が主体的に人生を描く力を育むため、SAGA 未来デザイン事業に取り組んでいます。その一環として、2025年10月11日(土)、県内の大学生や社会人が参加するライフデザインセミナーを開催しました。
―― 人生の節目をどう迎え、どう選択していくのか
この日は、「どんな未来をつくりたいか」という問いに向き合う一日となりました。 -


「知って・体験して・伝える」ことで、
未来は少しずつ楽しみになっていく。
SAGA未来デザインとは?
佐賀県では、若年世代が主体的に人生を描く力を育むため、SAGA 未来デザイン事業に取り組んでいます。その一環として、2025年10月11日(土)、県内の大学生や社会人が参加するライフデザインセミナーを開催しました。
―― 人生の節目をどう迎え、どう選択していくのか
この日は、「どんな未来をつくりたいか」という問いに向き合う一日となりました。
データで見る、佐賀での “働き方・暮らし方”
はじめに行ったのは、佐賀県の統計データをもとにしたインプット。
共働き世帯率が高く、通勤時間は全国平均より短いなど、働きやすく暮らしやすい環境が整っている一方で、日本全国の傾向と同様に結婚・出産の時期が後ろ倒しになっている現状も紹介しました。
――「数字から地域の特徴を知ることは、ライフデザインを考えるヒントになる」自身も佐賀で生まれ佐賀で育ったという、講師(筒井 八恵 氏)の言葉に、学生たちは真剣な表情で耳を傾けていました。
学生たちが共働き共育て家庭に訪問してみえたリアル
続いて、共働き共育て家庭を訪問した学生たちの体験談が発表されました。
家事・育児の分担、働き方の工夫、周囲のサポートの大切さ。数字だけでは見えてこない暮らしの実際や、学生目線の学びが伝えられました。
ある発表では、「家電の活用や家族の協力のもと、時間を生み出す工夫」が紹介され、別の発表では「計画通りにいかないからこそ、何事も100点満点は目指さず、都度軌道修正をしたり、ものごとを柔軟に捉えたりすることが大切」ということが紹介されました。
発表をきいていた学生からは、
「育児は大変な面もあるけれど喜びも大きいのだということを知った」
「夫婦や家族、職場など周りの人たちと支え合うことで人生が豊かになるのだと思った」
「ライフイベントはそれを実現する意志や行動が伴ってはじめて実現できるのだなということを強く感じた」
といった声があがっていました。
カードの設定をみて、「自分ならどうする?」を考えてみる
後半は、学生と社会人の混合グループで行うワークショップの時間。
使用したのは『ライフデザインカード』と『ライフデザインシート』。
カードには「LIFE・WORK・HEALTH」という3つのテーマがあり、参加者はそれぞれのテーマからカードを1枚ずつ引き、その設定をもとに未来を想像していきます。
「自分はどんな体験をいつしたいのだろう」
「働く上で自分はなにを大切にしていくのだろう」
「設定カードに書いてあることが起こったら、自分ならどうするだろう」
「自分に将来こどもがいると仮定すると、いつどんなことをしていたいだろう」
引いたカードの条件の中で “自分ならどう生きたいか” を考え、未来年表を『ライフデザインシート』に書き込んでいきます。
描いて、話して、見えてきた。学生たちの未来のかたち
続いて、それぞれが構想した内容をグループ内でシェア。
「子どもが小さいうちは、家族と過ごす時間を最優先にしたい」
「40代からはフリーランスに挑戦。暮らしと仕事のリズムを自分で設計したい」
「新しい趣味を年代ごとに増やして、心身の健康を保ち続けたい」
「地域と密接に関わる仕事をつくりたい」
など、様々な内容が共有されました。
そしてこの場は、学生だけでなく様々な社会人が同席する場だったこともあり、学生は自分の未来を構想する上で解像度が粗いところについて、その経験をしたことがある社会人を会場内で探すという動きも取り入れられました。
――「〇〇という経験をされたことのある社会人の方はおられますか?」
会場内で質問が飛び交い、その経験をしたことがあるという社会人がその学生の質問に答えるというシーンにおいては、会場の熱量がもう一段階上がるほど盛り上がりました。
“問い”を持ち続ける力を
そして、ワークショップも終盤へ。
――「大切なのは “ワークシートに書けたかどうか” ではありません。 “自分の中で解像度が粗いことが何なのかを知ることができたかどうか” です。
ライフプランは自分の意志だけでなく、社会情勢など外部環境によっても移り変わるもの。
変わっていく前提なのです。
“自分は変化に対応できる力を持っている” と自分自身に対して思える状態をつくっておくこと。これはとても大切なことです。」
というメッセージが講師から送られ、ワークショップは温かな拍手の中で幕を閉じました。
学生たちが語る“学びと気づき”。ライフデザインを通して見えたもの
家庭訪問を行った学生による発表やワークショップを通して見えてきたのは、「支え合いながら生きることの大切さ」と、「自分にも未来を描く力があるという気づき」でした。
「子育ては一人ではできないのだと知った」
「周囲の支援があってこそ成り立っていくものなのだと思った」
「子育てはただただ大変というイメージだけがあったが、温かなものなのだと感じられた」
参加学生からはこのような声があがっていました。「将来の漠然とした不安」が少
しだけ除かれ、「なんとなく楽しそう」というポジティブなイメージを抱くことが
できた学生も。
また、家庭ごとに異なるライフスタイルがあることを知れたことで、
「生き方に正解はない」
「変化に柔軟に対応していくことで、その変化を楽しむこともできる」
「工夫次第で選択肢は広がる」
といった気づきを得た学生もおり、多様な価値観を捉える機会となったようです。
そして家庭訪問を行った学生からは、今回を含めた全プログラムを通じて、以下のような声があがりました。
「想定外が起こることさえも楽しめる自分でいたい。このプログラムを通じてそれができる自分に近づいたと思った」
「将来の解像度があがり、未来を考えることが少しワクワクするものに変わった」
ライフデザインは、答えを決めるためのものではなく、自分の未来のための問いを考え、そこに向き合うというもの。その真髄に触れていただくことができたようです。
―― 佐賀の未来を担う若者たちは、これからどんな道を歩んでいくのか。
その一歩を、社会全体で応援していきたい。
佐賀県は、今後も本事業を通じて佐賀県の若年世代の皆さんの未来を応援する取り組みを継続していきます。